心構え

久しぶりに、臨店に来てくれたマネージャーに会った。　
電話では週に何度か話してはいるものの、
（もちろん店にかかってきた電話ですが）、
久しぶりに会うと、何話していいか分からない。
うちのボスとかマネージャーが店長だった時代の準社サン達程、
慕ってはいるが、あたしは仲良しサンではないので、
「聞いてくださいよぉー」、とかいうのもない。
そういうのは自分の中で処理。
　
　
あえて「聞かれたくない話題に触れないように」無口を心掛ける。
ずるいでしょ。
　
　
でも、今日聞かれた。
しかも、何の前触れもなく、唐突に。

　
「店長やるなら、どの店がいい？どこならやってもいいなって思う？」
　
　
いや、別に…。
まだ早いかなーって思ってるんですけどぉ、とは言えず。
（最近、ちょー下準備させられてるし）
つーか、どこでやっても一緒かなとか思う。
ナマイキなやつ。

　
今在籍してる店くらい、売上高かったら潰れると思うけど、
他の店だったら、何とかなるんじゃないかと思って。
もちろん、店長になりたての時期は相当もがくだろうし、
売れる店の作り方が分かんなくて苦しむだろうし、
やんなきゃなんない仕事も有り余る程でつらいだろうけど。
でも、何とかなんじゃないかって思ってる自分がいる。
傲慢なわけではなくて、
大変なのはどこ行ったって同じだろうよ、と。
それに、売上良い店を傾けるより、
不振店を建て直していく方が修行になんじゃないかと。
売上をコンスタントに取れる店は、
「そういう」基盤が既に出来てるから。
スタッフの意識も全然違うし、
お客様もそれを分かって来てくれてる。
「あるべき姿」というものが、明確に示されているかいないか違い。
　
　
もちろん店長たるもの、数字にはめっぽう強く、
ヒット品を生み出す売場を作る力を持っているべきである。
てか、そういうのに強いからこそ店長なんだけどさ。
売れる売場作りとか、まだそんなに得意じゃないくせに、
ナマイキなことばっかり思ってるのだけど。
接客業にはスキルよりも大事なものがあると思う。
いわゆる活気といいますか、やる気といいますか、そんなもん。
スタッフが「楽しい」と思って働いてない店に来て、
楽しいと感じてくれるお客様がいるとは思えない。
いかにスタッフをのせて動かせるか、が店長の力量なんじゃないかと。
どんだけ店長が張り切ったって、
売上伸ばすぞーって言ったって、
スタッフがついて来てくれなきゃ、
スタッフがお店を良くしたいって思ってくれなきゃ、
お店は良くなっていかないのだもの。
スタッフに支えられて、お店は動いていくのだ。
　　
　
なんとなく、最近、あたしの使命は、
メンタル面の革命児になる事なんじゃないかと思えてならない。
ここでお仕事するのって楽しいですね、って言ってくれるスタッフを、
もっと増やしていきたいような、
出来るかなぁ、と悩んだりするような。
業師へのゴールは、まだ遠い。